曽根崎心中

大阪稽古の帰りは、駅までぶらぶらと歩きます。 ここは人通りも少なく静かな寺町で、お寺がずらっと続いています。

今ではお寺も、いろんな催しをやってるんですね テラヨガ、お寺カフェ、お寺でJAZZ、など、いろんなポスターが目につきます。

ここ「久成寺」には「曽根崎心中」のお初の墓がありますf:id:shibayukie:20230419113747j:image

近松門左衛門作の文楽曽根崎心中」は不動の人気作品です。

お初、徳兵衛が心中したのは曽根崎の天神の森です。そこには二人のブロンズ像があり、お初天神と呼ばれ「恋人の聖地」として祀られています。

お墓がなぜここに?

調べてみると、お初の置屋であった天満屋が久成寺の檀家であったことで、ここにお墓があるそうです。

ちなみに大相撲/大阪春場所ではここは「高砂部屋」の宿舎になってます

4月文楽公演は30日まで「曽根崎心中」演ってます、国立文楽劇場です。

舞台の生玉社前の段では、下手に藤棚がありますから季節はちょうど春先の今頃ですね

文楽って観れば観るほど引き込まれていくんです。 なんでだろ?

セリフのない人形だからかな、
太棹三味線の音色と太夫の語りかな、

お初が徳兵衛に刺され身悶えると、私の身体も震えます 最後にお初の首がガクッとのけぞると、私の首もガクッと…       死ぬ思いです

小唄にもありますので紹介します

  「曽根崎」

 曽根崎や七つの鐘を六つ聞いて

  茜に染むる比翼紋

 浮名をお初徳兵衛が

  心中沙汰とうたわせて

 一足づつに消えていく

  暁近き霜の身の果て

ドラマチックですね〜美しい詞もいいですね
暁の七つの鐘ですから午前四時です
糸の表現がむつかしい曲です