大阪稽古の帰りは、駅までぶらぶらと歩きます。 ここは人通りも少なく静かな寺町で、お寺がずらっと続いています。
今ではお寺も、いろんな催しをやってるんですね テラヨガ、お寺カフェ、お寺でJAZZ、など、いろんなポスターが目につきます。
ここ「久成寺」には「曽根崎心中」のお初の墓があります
お初、徳兵衛が心中したのは曽根崎の天神の森です。そこには二人のブロンズ像があり、お初天神と呼ばれ「恋人の聖地」として祀られています。
お墓がなぜここに?
調べてみると、お初の置屋であった天満屋が久成寺の檀家であったことで、ここにお墓があるそうです。
ちなみに大相撲/大阪春場所ではここは「高砂部屋」の宿舎になってます。
4月文楽公演は30日まで「曽根崎心中」演ってます、国立文楽劇場です。
舞台の生玉社前の段では、下手に藤棚がありますから季節はちょうど春先の今頃ですね
文楽って観れば観るほど引き込まれていくんです。 なんでだろ?
セリフのない人形だからかな、
太棹三味線の音色と太夫の語りかな、
お初が徳兵衛に刺され身悶えると、私の身体も震えます 最後にお初の首がガクッとのけぞると、私の首もガクッと… 死ぬ思いです
小唄にもありますので紹介します
「曽根崎」
曽根崎や七つの鐘を六つ聞いて
茜に染むる比翼紋
浮名をお初徳兵衛が
心中沙汰とうたわせて
一足づつに消えていく
暁近き霜の身の果て
ドラマチックですね〜美しい詞もいいですね
暁の七つの鐘ですから午前四時です
糸の表現がむつかしい曲です